8月25日の日記

アパートを舞台にした作品の最終回は、主人公が結婚して、あるいは最終回だけ数年飛んで子供ができていたりして、つがいはそのアパートで一生を過ごすことを予期させて終わる（当然、管理人は主人公か結婚相手だ）、という仮説を立ててみる。もちろん反例は知っているけど。
アパートが変わらないものの象徴として鎮座している一方で、住人がアパートを去らねばならなくなったりといったドラマを繰り広げるからアパートものは成り立っているのに、こんなふうにアパートに居座ってハッピーエンドなんてことをやられると台無しではないか、と思うがどうなんでしょう。邪推すれば、綺麗な最終回を描くためのテンプレにすぎないのではないかとさえ思える。
というか、なにかしらの安定を手に入れることをハッピーエンドとするのは個人的に承服しかねる。たとえば定職を持つことがハッピーエンドの作品があれば誰だって批判するだろう。
なお、最終回で物語は終わる、ということは最終回以降の世界は描くに値しない、と捉えられるので、やはりハッピーエンドとは呼びがたい。いやこれは敷衍しすぎるとアレなので冗談ですが。

綺麗な最終回のために1話を費やすよりは、とは思うものの、1話を費やす価値があるのもわかる。
これまでの谷口作品からして、コードギアスは最終回がクライマックスになるように作ってくるだろうが、1話かけずにクライマックス後の世界を描ききることが果たしてできるのか。気になっている。